【似ているようで別もの】製缶板金と板金加工の違い

滋賀県湖南市で鉄製品の製造・加工を中心に承っております『源鉄建』です。

今回は製缶板金と板金加工の違いについて、お伝えしようと思います。
鉄製品の製造・加工をお願いしたい方、製品の仕上げ方法にご興味がある方、ぜひご参考にしてください。

■そもそも板金とは

製缶板金の話に入る前にそもそも板金とはなにか、ということについて先にお話ししたいと思います。
板金とは、端的にいうと板状の金属を加工すること。
身近なものでは冷蔵庫や洗濯機のボディ、鍋、ロッカーなど、さまざまな製品が板金によってつくられています。

加工方法は主に、切断、抜き、曲げ、絞り、溶接の5つです。機械で行うこともあれば、手作業で行うこともあります。

■製缶板金とは

製缶板金とは金属加工の一種で、板状の金属を加工し、骨組みや容器などをつくることです。
具体例をあげると、貯水槽などの貯蔵設備や産業用ダクトが代表的でしょう。
通常の板金加工との違いは以下のとおりです。

・加工する金属板の厚さ
通常の板金加工だと、使用する金属板の厚みは7mm以下ですが、製缶加工になると7mm以上の金属板や部品を使用します。
厚みが必要なのは、製缶加工する製品に耐久性の高さを求めれらることが多いためです。

・大型の製品をつくれる
貯水槽やガソリンタンクなど、耐久性の求められる大型の製品をつくれます。

・使用できる材質が限定される
強度の高さが求められるので、アルミのなかでも強度の低いものは使用しません。

・製作コストが高い
板金加工とは異なる知識と技術が求められ、基本的に手作業で行われます。
大型で重量のある製品が多いため時間もかかり、量産も難しく、製作コストは板金加工よりもかかります。

■製缶板金の工程

製缶板金の基本的な工程はこのようになっています。

1.設計図をつくる
発注側が設計し、製缶加工業者のもとに送られてくることが多いです。
設計によってはミスがあると無駄な工程が増えたりするなど、後々に響いてくることがあるので、序盤でも重要な工程です。

2.切断・抜き加工
金属材から必要な形状を切り取ります。
こちらはレーザー加工機などの機械で行います。

3.曲げ加工
プレス機などを使用して曲げ加工を施します。
その後の作業のしやすさに直結するため、繊細な作業が必要です。

4.溶接
金属を部位ごとに結合する作業です。

5.穴あけ加工
部品取付けなどのための穴を空ける工程です。
切断・抜き加工の段階で終わっている場合もあります。

6.機械加工
工作機械を使用し、寸法をそろえるなどの精密な加工をします。

7.研磨加工・表面処理
研磨加工や表面処理を行って、見た目を整えます。
この後、組立て作業があることもあります。

■まとめ

製缶板金はコストが高いため、段取りや材料を無駄なく使うことを求められます。

源鉄建では製缶加工のほか、金属加工に関して高い技術とノウハウがございます。
金属製品の製造、加工をご要望でしたら、ぜひお問い合わせください。

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